欠けていた1分間の集中力。

 20日、21日とチームでの春期欧州遠征の最終戦となるレースを走り終えました。
 以下レースレポートです。

 20日のエリートナショナルのレースは上り区間で力のある選手のみが抜け出していった重要な先頭グループには乗ることが出来ず集団ゴールでした。

 21日のレース
 【レース情報】
  -レース名:『ラ・ロンド・デュ・キラン』(La Ronde du Queyran 1.12.7)
  -カテゴリー:1,2,ジュニア
  -距離:110km(11km x 10周)
  -期間:2013年4月21日
  -開催場所:レリッツ・モンカッサン


  【レースレポート】

   コースは1周11kmのアップダウンで最後に2kmほどの上りがある厳しいコース。
   レース前に考えていたことは 「 とにかく先頭グループに乗ること。アタックには迷うことなく反応して逃げに乗る動きをすること 」でした。先週はそこで迷ってしまったのがいけなかったから。
   
   レースはスタートして1週目のアップダウン区間でアタックがかかり抜け出しができそうな展開。力をセーブするとかは考えずできるだけ多くのアタックに反応した。

   
   
   
   
  
   そこで15人ほどで集団から抜け出すことに成功した。2週目3週目4週目はその逃げグループはかなりのハイペースで走り集団とのタイム差を2分まで広げた。そして15人ほどいた先頭グループは気づけば7人まで減ってこの先頭グループでの勝負になることが見えてきた頃。

   
   
   

   

   

   「 この逃げは決まった、あとはここでの勝負 」と思い気を引き締めて中盤から終盤に備えた。逃げグループの中でもできるだけ力を残して勝負のときをむかえられるように力をセーブするひと工夫をした。それは自分だけがしていたことではなく、他の選手もやっていた小さな工夫。そのひと工夫も数十キロも先のゴールまでのことを考えると大事なことのうちの一つ。

   このグループの中では元プロのジュリアン・ルべ選手が一番力がある。それは皆わかりきっていて、他の選手はルベ選手の動きには敏感になっていた。

      


   ゴールまで30km。賞金のかかった周回で逃げグループ内にいたジュリアン・ルベ選手が上りでアタックしてペースアップした。「 ここで遅れたらもう優勝の可能性はない 」とわかっていて1分の我慢だと思って踏み込んだけど遅れてしまい、ルベを含む数人はそのまま下りに入り差をつけられてしまう。

   全開で追った。少し差が縮まったが追いつけなかった。


   後ろを見たら2人の選手が追ってきているのが見えた。ピエール・カゾーとミカエル・ラルプ。この2人は強い選手たち。2人に吸収され3人になったがローテーションには加われなく彼らの後ろを着いているだけで余裕がなかった。
   


   前からこぼれてきた2人とも合流して5人になる。
   
   
   

   残り1周に入り上りでアタックやペースアップは無くゴールスプリント。

   結果10位でした。


   先頭は結局3人まで減っていたようで優勝を果たしたのはマクシム・マルタンでした。




 今回のレース。1週目の逃げに乗れたことは良かった。コース形状からしても10人くらいの逃げが行ってしまったら集団はうまく追えないと思っていた。その点は良かったが、その先頭7人からペースアップで遅れてしまったのは完全に力不足な部分。あそこでついていけていれば、その先の優勝争いをするということに近づけたと思うし、自分としての一歩の成長ができたと思う。

 今はまだ実現できていないが、このカテゴリーで必ず勝ちたいという想いは更に増した。