フランス第1,2,3カテゴリーのレース
8月4日のレース : Nocturne de Montech (87.6km) フランス第1,2,3カテゴリー
レースはナイタークリテ。1周1kmのコースを80周する。
夕方には会場入りしていてレース前にアンカーU23チームの選手たちと2時間、60km自転車に乗った。レースに対する不安とかはありません。このカテゴリーのレース走れることが楽しみでした。
スタート前に浅田監督が「今日はレベル高いよ、プロの一歩手前の脚のある選手が出てる」と言っていた。その一言にワクワクが増した。
21時レーススタート。
1週目で一発目のアタックがかかる。そのアタックが始まりを意味する。
びっくりするぐらいスピードが速くて集団は縦1列のまま。そのスピードが落ちない。
最初の15分くらいは何が何だかわからなかった。ただ前の選手についているだけで余裕がなかった。夜の町中を時速53kmで縦1列で駆け抜けて、その先頭ではアタック合戦のもがきあいが起こってる。走ってるとき冷静に考えたら、「今オレとんでもないことしてる」と思った。
集団前方にいるとき、アタックした選手に着いてその選手から千切れないように全開で踏んだら5人で抜け出した。とにかく全開で踏んでローテーションしたが、その逃げは5kmくらいでつかまった。
それから集団から抜け出せるタイミングがなかなか無くて、縦1列の集団前方をキープ。ただそれだけでもキツイ。
速いスピードが落ちない。それは日本のどのレースでも経験したことのないものだった。
あっという間にラスト10kmになり、あとはスプリントに備える。それが自分が唯一できること。
ラスト10kmを切ってからもアタックして逃げようとする選手がいるが、自分は追ったりする力がない。「ゴール前できるだけ集団でまとまっていてくれ」と思っていた。
ラスト1km、良い位置にいる。ここで良い。
ラスト600mで最後の位置取りで右と左から選手が抜いてきて、自分の位置を守ることが出来なかった。これが失敗だ。
ゴール300mくらい前にある最終コーナーを15番手くらいまで位置を下げて入ってスプリント。
結果14位。
ゴール前の位置取りで位置を下げてしまったことがダメだった。
その残り500mを切ってからの位置取り争いで、順位を少しでも上げることができるのならば、リスクを背負ってでもそこは譲れない。
怖いとかほんとに言ってられない。そういう怖いと思う気持ちは、位置取りの時は出てこないようになりたいものだ。今日は位置取り争いで位置を下げてしまい、そのせいで順位まで下がった。初のフランス第1,2,3カテゴリーで一桁台になれそうだったけど。
だから悔しくて怖いと思う感情が麻痺してくれてもいいと思ってしまった。
安全に終わらせたいと思うのならば、そこにはいられないし、ここで走っていくことはできないと思った。
また頑張る。
こんなにカラダが苦しさを味わって、危険と隣り合わせで、頑張る意味を感じて、レースの順位を1つでも上げたいと思っているのは初めてだ。
今日のレース87.6kmなのにレース時間は2時間を切っていた。
速いぜまったく。