感謝。
今日は午前に4時間半の練習行って、夕方からバイトだった。
14時過ぎに練習から帰ってきて、シャワー入ってから部屋で45分だけ寝てからバイトへ。
日が暮れる16時半から電車に乗って隣町のビル内にある店で23時まで働くのがとてもしんどく思った。
だから暗い気分で電車に乗って店へ向かった。
ずっと立ちっぱなしだし、働いているときは17時から23時までがすごく長く感じる。普段家にいるときはあっという間なのに、、、
今日もいつものように10分に一度くらいは時計を見て一定のスピードでしか進まない時間の流れをこまめに確認してた。はやく帰りたいって思いながら。
以前、店に来たスーツを着たお客さんに言われたことがある。
「 君は尽くすね、でも、そんなに尽くして金になんの? 」って吐き捨てるように言われた。
さんざん笑顔つくって料理運んだりしてて、それを言われたときは本当に悔しかった。自分のことだけではなく店で働く他の人のことも言われたように思えてすごく悔しかった。
でもその人は仕事をしていて金を稼ぐということは十分にできている人のように見えた。仕事という金を稼ぐ手段はきっとうまくできてる人なんだろう。
でも今の自分には、金を稼ぐ手段はこれだけだ。そのスーツを着た人と自分の金を稼ぐ力の大きな差を感じた。
そして自分にはここでの仕事が必要。
自分が自転車に乗るため、夢を追うために必要とする金は自分でなんとかする。自転車を部活としてではなく、選手としてやっていくと決めて大学を辞めることを決断したとき、これからはそうしていくと自分の中で決めた。学生じゃないんだから。
そして今日23時に店を閉めて家へ帰るとき、店長が「 成人祝 」と書いてある封筒をくれた。「 自転車のこと何もわからないけど、フランスで自転車頑張ってきてね 」と言ってくれた。
インターネットも今まで使ったことがないらしく、寿司を握ることを一生の仕事としてきた店の店長。今までずっと仕事場は店の台所。海外なんて行ったことないと言ってた。
フランスで自分が見た絶景や、日本から遠くへ行くときの高揚感と寂しさの混じった感情など。
あの感じは説明では伝わらないものだろう。
そんな店長がくれた成人祝の封筒と店で持ち帰り用に握ってくれたチャーハンおにぎりには、ほんとうに涙が出そうになった。
人の気持ちというか、とにかく、気持ちがうれしかった。
そのとき、バイト行くまで少し不機嫌だった自分がひどく恥ずかしく思ったし、まだまだ俺って未熟だなって思った。
これから人としても成長していきたい。
ガヤガヤしてると見落としてしまったり、感じとることすらしないようなこと。ひとつひとつ見落とさずに気づける人になっていきたい。