好きなように。

 レースのない日はチームでの練習がほとんどです。それとは別に練習という目的ではなくて1人で短い時間自転車を乗りに行くことが最近楽しい。1人で走ってるときしかできないこと、写真を撮りたいと思ったら自転車を降りて写真を撮ったり、畑のなかに知らない小道を見つけたらどこへ通じているのか行ってみたり、そんなふうにノープランで自転車に乗ってるときが自転車乗って楽しいなと思える唯一のときかもしれない。そうじゃないときもあるけど、今はそうだ。


   

 この写真は自分のお気に入りの場所。家から20分くらいのところにある高い丘。ここへ来て背中のポケットに入れてきたイヤホンつけて音楽を聞くとき。このときが1日のうちで本当の意味で気持ちが一番スッキリする。そのときだけは逆らうことのできない世の中全ての巨大な流れや常識などから外れて自分だけの独立した時間が流れるような不思議な気持ちになれる。こんな気持ちには日本にいる時はどこへ行っても何をしてもなれなかった。


 選手であるからには常に結果が求められる。レースでの結果こそがその選手の現時点での価値、周りから受ける評価に繋がるものだと思う。今の自分はそれに当てはまるものを持ってる選手ではなくほんと何ももってない選手だと自分でも思うことあるけれど、他の選手と比べたりと競争的にはあまり考えずに自分の成長を考えて走っていきたい。

 

   
   

 

   

 フランスの道脇に咲くヒマワリ。こんなふうに自信満々な姿って頼もしい。