GP D'ALBI レースレポート

 【レース情報】

   GP D'ALBI 138km

   カテゴリー : 1,2,3


  今回のレースは今期2戦目。フランスの生活もすっかり安定していて2戦目ともなればそろそろレースで変化をカタチにしていかなければいけない時期。
  カテゴリーは1,2,3というエリートナショナンルより1ランク下に位置するカテゴリーのレース。去年は2.3カテゴリーで勝っているので今年はこのカテゴリーでは確実に勝てるようにしないといけない。そう指標にもしているカテゴリーのレースです。



 【スタート前に意識したこと】

    コース形状からして強力な先頭グループができたらレースはその先頭グループのみ行っているような状態になると予想し、先頭に乗ることが最重要なポイント。それも1周目や2周目、スタート30分もしないうちにに決まると予想していた。



 【レースレポート】

   スタート直後の激しいアタック合戦に備えアップをする。フランス人選手のアップの少なさとそれとは対照的なスタート直後からの激しいアタック合戦の動きとパワーには毎度驚かされる。リアルスタート後の最初の上りで数名の選手がアタックしていき集団を離しにかかる。風が左から吹いている吹きさらしの上り区間だ。

   集団は縦に伸びひとつになるとことを願って自分からのアタックはしなかった。上りきりのところで集団とアタックしていった選手が繋がっていないことに気付きそこでアタックした。

   しかし、それは下手だったと思う。先頭数名が集団を離しにかかっているまさに踏んでいるときに単独で追っても追いつけない。すぐに集団も流れてきたので前に位置してもう一度抜け出せるタイミングをうかがった。数人がブリッジを仕掛けるのが見えて自分もブリッジを仕掛けた。追走10名ほどにあと数十メートルとところで追いつけるところだったが追いつけなかった。

   最重要としていた最初の逃げまたはそれを追う前半の追走に乗る動きが今回も中途半端になってしまったことが悔しい。ここでのレースは後ろの集団で脚に余裕があっても何にもならない。逃げというより、先頭グループと言った方がいい。そこに乗ることがまず大事。この課題は次のレースにも持越しです。

   その後、集団復帰後は抜け出し先頭を追うという動きができぬままゴール。


   
 【レースを終えて】

   去年9月。スペインのヴァレンシアの最終ステージ。確かに今回走ったこのカテゴリーよりレベルの高いレースであったと思うが、最終ステージは逃げに乗ることが総合から大きく遅れた自分がその日スタートするただひとつの理由だった。

   その日は自らのアタックで逃げを作り、逃げることができた。集団に吸収された後はリタイアしたが。その日チームメイトから求められた役目は果たせたことを覚えている。

   あのときは、レース後半の3時間後のことなど一切考えず、スタート直後のアタックの打ち合いに全神経を集中させてもがいていたな。それが逃げに乗ることの成功に繋がったのではないかという気がした。


   今回、気持ちのどこかにまだスタート直後に全開になる勇気が足りない。その一瞬に全開を出したらオールアウトしてリタイアするかもしれない。などと言った迷いや臆病な気持ちがどこかにある。冷静な見方と判断は必要なことだけど、アタックするとき、行かなきゃいけない瞬間にブレーキをかけてしまうようなそういう気持ちは必要ない。

   勝負はいつも一瞬だからここだと思った瞬間に全開になる。ずっと8割で頑張るのではなくて、5割10割の力を溜めるときと全開になるときと見極めをつけてここだと思ったら全開になる。そういう気持ちを持って重要な一瞬に冷静に動けるレースをしたい。

   次回も頑張る。