フランス生活。

 毎週末はレース。月曜日と金曜日以外の平日のメインイベントはトレーニングというのが基本です。現在はU23日本代表チームの活動も含めて南フランスでの活動をしています。

 シンプルな生活だけどその生活が正直、日本にいるときとは比べものにならないほど毎日が充実していて芯のある日々を過ごせている。高い意識と仲間と共に。そして本当に大切なものが透き通って見え続けている。

 不思議なことかもしれないが、こういう環境にいると日本にいるときの自分の価値観と違った価値観を持った自分に少し変化する。そんな気がしている。もちろん良い意味で。


   

   

 練習中の一コマ。練習先でボトルの水が無くなり補給に困ったので、庭の手入れをしていたマダムに「 水を頂けないでしょうか? 」と声をかけてお願いした。笑顔で「喜んで」と言って僕らのボトルに水を入れてきてくれたマダムに感謝。

 フランス人のあたたかさを感じます。Merci madame.

 
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 平日のトレーニング後に町へ出かけると必ず「 行ってよかった 」という満たされた気持ちで帰ってこれる。「 家にいるのがもったいないな 」って思うくらいに。ここは外へ出かければ出会うものすべてが自分を豊かにしてくれる場所だ。

 去年のEQAのアクティブな先輩たちから教えてもらったフランス生活における重要なことのうちにひとつ。外へ出かけること。今になってその意味をカラダで感じ理解できてきた気がする。
 フランス語は少ししか話せないけど自分が住んでいるこの町に友達を作り平日の夕暮れ時には会いにいける。


   

 この町の友達1人目はカフェのムッシュー。
 昨日は彼を通してカフェに茶しに来ていた女性客とも少し話した。何と言っているか理解できないこともまだ多いが、相手も気を使ってくれてフランス語を少ししか話せない自分に合わせて喋ってくれる。だから勉強してちゃんとフランス語で会話ができるようになりたいって思うなぁ。

 
 今日も昼食後にチームメイトを連れて皆でカフェへ行ってきました。「 今日は俺のチームメイトも連れてきたよ 」と言って。
 そしたらカフェのムッシューが皆に一杯ずつご馳走してくれた。その出来事は本当に感動的で嬉しい気持ちになった。今度レースで良い走りをして彼に良い報告をしに行きたい。

   


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 一眼レフを持っての町散歩は自分の趣味にとても良く合う。もしかしたら新しい居場所を作り出せるのかもしれない。そんなワクワクする気持ちと共に町を散歩しているときは幸せなひと時だ。
 見るものすべてが新鮮だけど観光客の気分にはならない。数ヶ月の期間住んでいる町だから「 第二の故郷 」なんて言ったら大げさかもしれないが、自分の意識の中にはフランスと言ったら真っ先にこの町での生活のことを思い出す。



   
   
   
   




 今日も素晴らしい1日だった。何かに感謝し明日へ期待する。遠くへ到達できることを信じて。