遠くへ。

 ツールド熊野へナショナルチームとして参戦させて頂きました。
   第16回TOUR de 熊野 日本代表選手団

 しかし、自分の体調不良により第1ステージで自分の役割や自分のための走りを含め何もできないままDNFしてしまった。翌ステージからレースを走れくなりその日にナショナルチーム遠征から離れ1人大会会場を去り神奈川へ帰ってきました。
 代表選手として走るのだから、スタートラインに立つ選手にはそれなりの責任・背負うものがあると思っています。なので今回の遠征で体調不良でレースで実力を発揮できなかったというのは代表選手としてあってはならないことだと反省しています。



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 昨日、今日は今の自分を冷静に見つめてみた。静かになって考えれば必ず欠けてるものが見つかるという感じが少し前から頭の中にあったからだ。
 『今は少しうまく加速できていない時期だと感じてしまう。シーズンも前半戦は終わり中盤へ差し掛かっている今。自転車というものが自分にとって、いつのまにか重く感じてしまうものになっていることに気付いた』
 こう思ってしまう原因と今の自分のグイグイ前へと加速できていないことについて考えてみた。今までブログには素直な気持ちを書き続けてきて良かったな〜と思った。過去に自分が書いたブログ記事にその答えを導き出すことが書いてあったからだ。



・気持ちは理想を追い求める一方で現状・結果とのギャップに自らが追い込んでいる。
  理想と現状のギャップに大きな差があり、そこを埋められていない今その差ばかりを意識してしまいそれに苦の感情を抱いてしまう。


・頭が贅沢になりすぎていた。
  シーズン中にはレースが多く気が抜けない時期が続く。理想と現状にギャップがあると気づかぬうちに頭に余裕が無くなってくる。気がついたら視野はとても狭くなっていて考えにも余裕が無い状態であることが僕の場合多い。そして現状への感謝や今へのありがたみを感じることをつい忘れてしまう。


・自転車そのものを楽しむことをいつのまにか忘れていた。
  うまくいかないと悩んだときにはだいたいこれが当てはまる。気持ちの余裕の無さから来る余裕の無さ。



 
 現状に満足は1%も無いけど、頭が贅沢になりすぎるというのは現状とのギャップを更に大きくしてしまい結果的に自分を苦しめる。それだけではなく取り組むべきことを曖昧にしてしまう。だいたいうまくいかないと悩む時には、この贅沢になりすぎているってことが当てはまっている場合が多い。
 取り組むべきことはそのギャップを埋めていく作業。身体を強くするトレーニングであったり選手として身につけるべきことを習得することだったり。



 3年前の6月は高校卒業後に進学した大学での日々を過ごしていた。授業と授業の10分間の休み時間は校舎の窓から新宿駅周辺に集まって立ち並ぶ高層ビルを眺めながらいつも「 遠くへ行きたい、変化していきたい 」と湧きあがる想いを抑えようとしていた。しかし自分に嘘は付けず。そして世界へ挑戦する決断して新たな行動を始めてから3年経った今、振り返ればあの時点からだいぶ多くの移動と変化をしてきたと思うことができる。そして今がこうある。

 今のこの自分に今の自分は満足していないが、3年前の自分はきっと今のこの自分の姿も予想がつかなかったし見えていなかった姿だ。



 世界の至るところの一瞬に感動できること。未知の世界へ足を踏み入れられること。新たな領域へ進めること、冒険できること。 そういうことに感謝の気持ちとそういう今に幸せを感じる気持ちを忘れないようにしていきたい。理想は追い求めるが贅沢になりすぎずに。

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

 
 ずべてが、自転車を通して体験できている自分にとって価値のある素晴らしい出来事だから。