「GP de Availles Limouzine」レースレポート

 南フランスに位置するチームハウスから北(パリ方面)へ片道400kmの移動をしてレース会場へ行く。この400kmという移動距離、日本であったら前泊などするような距離だがフランスでは午後2時とか昼食後の時間帯にレースがスタートするのでこの距離をレース当日に移動するというのは普通の感覚になっている。家とレース会場の往復8時間800km、早朝に家を出てレースを走り夜12時前に家に帰ってくる。つくづく選手に移動はつきものだなと思う。


【レースレポート】
 1周20kmを4週した後、1周2kmほどの小さな周回コースに入りそこを15周するトータル116kmのレース。
 前半の大きな周回のうちに逃げが決まり、小周回に入ってもそのまま捕まらずに逃げ切ることが予想できた。なので大きな周回のうちに良いメンバーの入った逃げに乗りたい。

 スタート直後からアタックの打ち合いでペースは速くて安定しない中1km弱の上りでの抜け出しに備えて力をためていて、30km地点の上りでアタックした。強いフランス人選手に声をかけて抜け出しを試みた。1列の集団の先頭で全開でかけ上がったら20番手付近でブチブチと中切れしているのが見えたのでそのまま全開で行けば決まる。そのポイントで集団から20人ほどの先頭グループが出来た。皆が均等に風を受けながら速く走るためにローテーションを回して後方集団とのタイム差を開かせそのままレース後半の小さな周回に入る。

 そこからが本当の勝負でレースが一番厳しくなるところ。粘ってくらいつきゴールスプリントを先頭グループで迎えたい。しかし2kmの周回残り10周で先頭グループから遅れてしまい優勝争いから脱落してしまった。


 
 アップダウンの1周2kmの周回へ入ってからのスピードの速さ。フランスアマチュアトップクラスの選手たち。今日は強いと感じた。
 でも以前に比べレースは明らかに受け身ではなく攻撃することができている。そしてここで優勝争いする選手たちとの差は埋まってきていると感じているのでまた次のレースに力をぶつけてくるのが楽しみだ。


   



 レースを観戦していた子供がレース中「アレ!トシキ、アレ!トシキ」とずっと名前を呼んで応援してくれてました。フランスのレースで地元の方に名前を呼んだり「ジャポネ」と言って応援してもらえることはとても嬉しいことです。