ナイタークリテ 「GP de Monpazier」

 昨夜の「GP de Monpazier」というレースは夜に行われるナイタークリテリウム。今の時期フランスは夜10時くらいまで空が薄らと青みがかっている。日本と比べたら日没もその後のマジックアワーの時間帯もだいぶ遅い。
 夜の町をクリテリウムで駆け抜けるというのは実にクレイジーな発想ですね。日本ではありえないようなことだがフランスではこれが見る人にとってはお祭りであり選手にとってはいつもと変わらぬレースということなのです。


 「GP de Monpazier」のレースレース会場は古くて小さな町でした。

   
   
   

 この美しい町を舞台に太陽が沈む頃夜9時にレーススタート。1周1.3kmのコースを65周するコースで85kmのナイタークリテが始まりました。コース脇のオープンレストランで食事をしながら見る人にとっては最高に面白いだろう。走る選手たちには最高にクレイジーでキツイ。でもハイになってしまう楽しいレースだ。

   
   


【レースレポート】
 クリテリウムとはいえ距離が85kmあるので最初から力を使いたい放題で走っていたら最後まで残れない。集団からのアタックのスピードは55kmを越えそれが連発する高速レース。うまく流れるように前からの風を受けないように他の選手の後ろに入りなるべく力を使わないように走るときと、溜めた力を爆発させてアタックして集団から抜け出し逃げ打つ動きをするとき、そのメリハリを付けて走った。

 常に50km近くで進む集団からアタックして抜け出し差を開かせるにはかなり大きな力が必要。アタック数を少なく一発を大きく。そんなイメージを持ちながらも集団の前方付近でレースを展開することを心がけて走った。

   


 レースの先頭はあっという間に30人ほどに絞られていた。やはりクリテリウムはコース特徴からして集団が1列になりコーナーへ進入する。その立ち上がりで前方よりも後方の方が加速しなくてはいけないため集団後方にいるとより力を使ってしまう。いかに1列の集団では前方が有利かということを物語っている。

 スタートして1時間が経ち時刻は夜10時。青みが混ざった空の薄い光も完全に消え空が真っ暗になる。いよいよレースは後半へ、そしてオープンレストランでレース観戦を楽しむ人たちの酔いとテイションが高まってくる。

   


   
   
   

 レースは残り半分を切ってからラスト数キロまではあっという間に感じた。残り10周を切ってから全開でアタックしたりするのがキツイのだが楽しいと感じられた。先頭集団には周回遅れの選手も混ざっていて誰が先頭で誰が周回遅れだとか分からないが30人ほどの集団でラスト1周を迎えた。位置取りして集団の加速に合わせてゴールスプリント。正式なリザルトはわかりませんが15番目くらいにゴールに入ったと思う。


 夜の町を舞台に高速レースだなんて最高にクレイジーだ!!
 日本ではまずありえないが世界ではこういうレースもある。日本の常識が世界で通用しないこともあるように日本の感覚では考えられないことが世界ではあることもある。世界って本当に刺激的だ!!
 このレース走ってる選手たちは頭のリミッター外れてハイになってる選手ばかり、自分も昨夜はハイになって最高に楽しいレースをしてきました。
 
 
【感じられた成長】
 以前と比べてきつくなってからギアをガツンとかけて加速していけるようになっていたと感じた。これをうまく使えばもう1ステップ上の選手たちと肩を並べられる。


 この4日間で3レース走ったので2日間休みます。そして8月3日またレースです。これも楽しみ!