残りの時間。

 「明日は回復日にする」と昨日の夜に決めた。それは自分なりの考えによって決めたこと。
 簡単にいうと、「練習って大事〜その疲れを回復させるのも大事」って感じ。



 そして、今日は優大と1日を自宅で過ごしていた。


  「良い時間だなぁ〜」って思う。

  優大は、一緒に練習してるときも、遊んでるときも、楽しい。

  一緒にいると、プラスになることが多い。それってすごいよな〜、自分も「一緒にいてプラスになる」なんて思ってもらいたいものだ。無理かなぁ。

 



 でも、夕方(日が沈むちょっと前ごろ)から自転車にライトをつけて走りにいく。

 「こんな時間から外へ行くの、寒いだろうなぁ〜」ってビビッて出発したけど、予想したほど寒くなく、いや、体が冷えて寒く感じないように速く走ったんだ。






 短い山を通るルートを選んで優大を送っていく。



 海辺で赤く染まる夕日がきれいだった〜。見慣れているけど、いつ見てもぶっ飛びたくなる。



 この湘南の夕日を見れるのはあと何日だろうか。

 そして、優大や学校の後輩たちと走れるのは、あと何日だろうか。

 これらは今の自分にとって、とても大切なことなのさぁ。




 ど〜してなんだろうなぁ〜、



 
 こういう時間を大切だと思いはじめたのは、国体が終わったくらいからであり、今はその時間をすごく大事にしている。
 卒業が近づく、減っていく残りの時間と比例するように、この思いは強くなっていくのだろうな。




 シーズン中は、気持ちに余裕がなかったから、この現実に気づくことができなかった。余裕がなかった。


 でも、冬に入り、高校生として走るレースもなくなり、今の自分は気づいている。


 遅かったけど、自分は気づくことができて良かったと思う。気づくことができない人、または、そんなこと別にどうも思わないって言う人だってたくさんいるだろうな。



 だから、今日も優大とサヨナラするときも、「最高の時間を、ありがとう。またよろしく」っていつも言ってるのだろう。

 








 残りの時間、大切にしていくよ。お月さま、


  



moon

 




 ゆうりへ、
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