最終ステージ。

 現地時間24日。

 この日は最終ステージである第7ステージです。

 
 今日はひろきのために走る、、、、それだけを考えてました。



 レーススタート。

 今日は集団内でもひろきの側を離れない。何かあったらすぐにアシスト選手としてできることをするために、、

 ひろきが集団のどこへ行きたいか。それを聞いたらそこへ連れて行く。

 
 ひろきが声をかけてきた。「自分パンクしてますか?」

 後輪を見てみるとパンクしてるのがわかった。

 その瞬間、「ひろきに自分の後輪を渡す」ということが思い浮かび、すぐに止まって自分の後輪をひろきに履かせた。

 チームカーからもメカニックさんが飛んできてくれて自分がスペア車輪を受け取って、2人でカーペサーしてもらって集団に追いつく。

 カーペーサーの使えない区間は自分が引いていく。
 
 

 その後もひろきが自分の後ろにいることを確認しながらクリテリウムの周回に入った。

 どうにかしてでも、貢献したかったんだ。


 ラスト7kmを切ったところで、ひろきがマークするべくフランスナショナルチームのスプリンター、12番の後ろにひろきをくっつけて、、、もっとひろきのためにやりたいことはあったけど、そこにいることが苦しかった。

 最後に一言「こいつの後ろを守れよ」と言って自分は集団の中へ下がっていった。あとはひろきが落車せずにゴールしてくれることを祈った。




 ゴール後、

 ひろきは涙目で、「勝てなくてすいません」っていってたけど、、、何言ってるのさ、、

 ひろき、、みんなのために本当によく頑張ってくれたよ。エースとしてのプレッシャーはとてもきついだろう。

 エースとしての役割は一番きついのに、、

 本当に頑張ってくれた。

 みんなのために、、ありがとう。

 みんながそう思っている。



 感謝の気持ちでいっぱいでした。



 そのあとは、一緒に過ごせる成田空港に帰るまでの時間を楽しく過ごします。