カナダから帰国しました。

 U23ネイションズカップを走り終えてカナダから帰国しました。
 帰路も飛行機は乗継で ケベックトロントまでのフライト2時間 + トロント → 成田空港までのフライト12時間。ロングフライトと時差の発生で体調壊すんじゃないかと心配になった。

 ケベック州と日本は真逆に近い13時間の時差があり向こうでは第3ステージの日にようやく時差が気にならなくなったくらい。昨晩に神奈川の家に帰って来て01AMに寝たのに1時間後の02AMには目が覚めてそれから寝れずに起きてます。



 【 今回カナダ遠征へ行きUCIネイションズカップU23を走って 】

   自分自身がネイションズカップU23に参加したのは今回のカナダ遠征が初めてでした。
   エキップアサダの欧州活動で去年の夏と今年の春にもフランスで本場でしか培えないレース経験を積んでいますが、そこで経験してきたレースとも今回走ったネイションズカップU23はまた違うものでした。
   第2ステージと第3ステージをレポート形式で報告します。


[ 第2ステージ ]
     第2ステージは第1ステージで総合成績争いから外れた他国の選手と逃げに乗り、ステージ逃げ切りの展開に望みをかけるというのがこのステージで自分が与えられた役割。自分、西村、寺崎さんの3人が逃げに反応して小橋、清水がスプリントに備えるというのが日本チームの作戦。

     スタート直後から逃げに乗る動きをしたが高いスピード域のレースで逃げに乗ることは難しかった。結局4人の逃げが形成され日本チームはその逃げには選手を送り込めなかった。
     レースというものは常に動いていて展開によって作戦も随時変更していくことが必要。集団内で日本チームで話し合ってゴールスプリントに絞ることにした。
     ラスト10kmへ入ってから清水を先頭に日本チームで集団の先頭に上がり飲み込まれない位置に隊列をつくりスプリントに備えるチームでの動きをしたが集団の前方に逃げグループを確認でき集団は激しさが増し隊列はばらけてしまった。
     逃げはゴール5km手前で吸収され、集団スプリントで日本チームからは小橋が9位。寺崎さんは西村をゴール400m手前までサポートの役割を果たしていた。本来自分が寺崎さんの前を走り寺崎さんのアシストをできれば最終局面で寺崎さんへかかる負担も減らすことができるはず。それができなくて最後役にたてずに悔しかったし申し訳ない気持ちでした。


[ 第3ステージ ]
     最終ステージ、コースはスタートしてすぐに1kmほどの上りがある1周10kmの周回コース 128km。
     この日は特に作戦はなくスタートした。厳しいコースだから終盤に日本チーム選手同士で話し合って最終局面に備えるというもの。
     自分は行けるようであれば逃げに乗りたかった。

     レーススタート。
     1km程の上りを上りきった後の緩い上りで逃げができやすいようだった。そこで逃げに乗るための動きをするには上りは先頭附近でクリアしないといけない。上り口は先頭附近で入って全開走をしても先頭でクリアできず、その後の逃げに乗る力強い動きは出来なかった。上りを先頭附近でクリアしてそれができる選手は本当に力がある強い選手。
     その少しあとの集団の緩んだところで寺崎さんの動きを見て自分も抜け出しを試みたが上手く行かず。この日も逃げることは出来ず集団スプリントになる。

     ラスト5kmから寺崎さん、西村、自分、小橋で隊列を組んだがゴール3km手前の80キロ出る下りでラインを外してしまった。今日も最終局面は寺崎さんと西村を2人にしてしまった。それは昨日に引き続く反省点です。
     この日は寺粼さんが精一杯のアシストをして西村がスプリントで10位。


     第1ステージでは遠く感じたトップ10、2日目と3日目小橋と西村が9位、10位と健闘してくれた。最終局面のチームでの動き。第2ステージ第3ステージとも自分は個人的に良かった点は今回見つけられないけどチームメイトが頑張ってくれたおかげでこれからの希望が持てます。
     海外のナショナルチームに比べたら自分たち日本チームはチームメイトとして一緒にレース走ってる数も違う。力、経験や技術も差があることは確かだと思います。
     でもこうして本物のレースの経験をしていき自分たち日本チームがチームプレイをできる範囲を知っていき、個人それぞれがこの場での役割とできることを明確に知っていけば、チームプレイも個々の動きももっと高いレベルでできるようになる。そう思いました。
     まずはこの場を知って、そこで自分がどれくらいのことまでできるか知ること。それが大事だと思う。

     初めてのネイションズカップU23でどんなレベルか明確に把握していないまま行ったカナダ遠征でしたが、次にはしっかりチームのためと自分のために自分の役割を果たせるために力、技術、経験、全てをまたエキップアサダのフランス遠征で磨いていきたい。
     リスクを背負って突っ込んでいくことが今の自分に必要だと思います。と浅田監督に言ったら、そうではなくて上手くなれば良いことだと言っていました。リスクを背負うのと上手くなることは別のことだと言っていました。


 今回カナダ遠征へ行って見てきたもの得たもの必ず次へ繋げられるようにします。今回カナダ遠征一緒に走った寺崎さん、木下先輩、清水、西村、小橋、ありがとうございました。
 浅田監督とメカニックの高橋さん、ありがとうございました。
 そして現地で出会った通訳さん方も日本チームのサポートをしてくれました。ありがとうございました。