「 GP de LIGNAC 」レースレポート。

 [ 29日のレースレポート ] 
  
 GP de LIGNAC 135km   結果:11位

  今回のレースもエリートナショナルカテゴリー。このカテゴリーのレースは今年の前半のフランス遠征から走っているからこの場( このレベルのレースという意味 )で走り結果を求め自ら動いて展開するってことは当たり前の感覚になっている。レーススタート前に重要な逃げに加わりそこでの勝負をすることを自らの課題としてスタートに並んだ。

   
   



  レースはスタート直後からアタックの掛け合いが起こり逃げグループを作る動きが起きる。特定の人物がそれを繰り返すのではなくて集団の前にいる選手は全員がその動きに加わってくる。そこが日本国内のレースとこの場のレースとが全然違うと感じる部分のうちのひとつ。



  チームから2名、椿選手と秋丸選手が13人の逃げに乗った。自分はその逃げに乗れなかったので集団中ほどで風に当たらないように走って後半の動きに参加できるように備えた。チームメイトが逃げに乗っているというのは集団にいる選手にもメリットがある。集団を牽引する必要がなくなる。それと同時にメンバーを逃げグループに乗せられなかったチームは集団牽引せざるを得なくなりアシスト選手を消耗させることになる。



  レースは100km地点で集団と逃げグループとの差は1分半。アシスト選手を何人も前に揃えて集団牽引するチームの動きがあったが、タイム差は縮まらず体に当たって痛いくらいの雨も降ってきてやがて集団も活気を失ってきた。そうなるとその集団はいつのまにかメイン集団ではなくなり、勝負に関係のない完走目的のグループとなってしまう。だから勝負できる位置でレースをするということが大事になる。つまり前の集団でレースをすること。完走目的の集団に取り残されてしまったらそこでいくら脚があっても勝負には絡めないからだ。だから集団から抜け出して逃げに乗るための動きを自らする必要がある。



  集団は活気を失ってきたので今がチャンスだと思って上り区間でアタックした。
  1回のアタックでは抜け出しには至らなかったが後ろを見たら人数は減っていた。それで一気にスイッチが入って抜け出したいと思ってる選手たちが活発に動き始めた。



  抜け出そうと同じことを考えているフランス人選手の上りの引きはけっこう強烈だった。3番手についていて400w前後で踏んでいたが自分はまだ脚に少しの余裕と頭にはかなりの余裕を残せていた。
  ラスト20kmを切ったくらいでフランス人のアタックに反応したら集団から3人で抜け出すことができた。後は逃げ集団に追いつくことを目指して2人のフランス人とローテーションして先頭を追った。



  結局、椿さんのいる先行グループが500m先に見えるところまで追い詰めたが追いつききれずにゴールラインを切った。ゴールしてから一緒に追走したフランス人選手に苦しいときにローテーションを飛ばしたことについて謝った。
 そしたら、手を使って3台の自転車が先頭交代する様子を表現して教えてくれた。もちろんフランス語なので何を言っているか詳しいことは分からなかったが、最後には「 今日は俺のチームが勝ったよ、ほら、あそこでチームメイトがインタビューを受けてるだろ 」と手を使った表現を含めて伝えてきた。

 「 おめでとう、また今度 」と言って握手してチームカーに戻った。今日自分は11位、椿選手は9位でゴールした。

   




 日本を出発してフランスへ来てからレースを走るたびにコンディションも良くなっているし、気持ちの面に関しても同じことが言える。心身に重たさに似た疲れを感じることが今は無い。このまま良い流れに乗って生活、練習、レースを共に充実させていこう。


 次のレースは8月1日、ナイタークリテ。