『VOLTA CYCLISTA VALENCIA』


 第4ステージではオランダナショナルチームの1、2フィニッシュに続き岡がステージ4位入賞を果たしました。

   

 JCFレポート〈VOLTA CYCLISTA VALENCIA 第4ステージ〉



 自分は第2ステージでリタイアとなってしまい残りの第3、第4ステージは走れずチームに貢献できず、また、個人的にも限りあるチャンスを逃してしまい非常に悔しいレースとなった『VOLTA CYCLISTA VALENCIA』普段走ることは多くても見ることが少ないレース。第3、第4ステージはレースを見る2日間でした。


 【レースを見ていて】
 選手一人一人それぞれ背負っているものがあってレースを走っている。自分を背負ってチームに必要とされレースを走り戦っている選手たちの姿が本当にかっこよく見えて感動を受けました。

   
   (最終日、第4ステージ)

 レースを見ていてチームに加わり走りたくてたまらなかった。でも、それだけでは成り立たない。今回の遠征でキャプテンを務めた宮澤選手から重要なことを学びました。『必要とされなければレースを走る意味がなく、チームに能力を必要とされて役割を果たせてこそレースを走る意味がある。』春先から常に意識してきたこと。チームから与えられた役割を確実に果たしていき、回ってくる自分のチャンスに向けて準備して待つ。

 成果と結果が残ってこそ次へ進める。この言葉を常に意識して必要とされる選手になれるように残りの限りある時間の中で突き進んでいきたい。

 もう、迷わず、恐れず、目を逸らさずにやれるだけやってみます。




   




【第2ステージ】 130kmの山岳ステージ
 昨日の平坦ステージとはレースの種類がガラッと変わり1級山岳がある登りの厳しいステージ。終盤に控える1級山岳で小石と石橋の両選手を良い状態、良い位置で登らせるためにチームは作戦を組んだ。
 スタート前、キャプテンの宮澤選手から指示された役割は前半のアタック合戦に自分、岡、内野、清水の4人が参加しそのうち誰かが必ず逃げに乗ること。


 スタート直後からの他チームのアタックのチェックに入りどのアタックが決まっても逃げに乗っていけるような動きをした。スピードも速くアタックへの反応する数も多く常に余裕がない時間が続いた。スタート後1時間で脚と頭の両方に完全に余裕がなくなり40km地点、まだレース前半の3級山岳で集団から千切れてしまいリタイアとなった。


 自分の役割を少しもこなせずリタイア。全4ステージあるうち残りの第3、4ステージも走れなくなりチームに貢献できず残念な気持ちとここへ来てこんな終わり方をしている自分に対する悔しい気持ちでいっぱいだ。落ち込んでいても腐っていても何にもならないので切り替えて10日にフランスで行われるレースに備えていきたい。



 
   (写真:JCF)


【第1ステージ】 126kmの平坦ステージ
 バレンシアの町から海沿いの直線道路を40km程走り少し内陸に入った街を周回するフラットな第1ステージ。上りやアップダウンの勝負所は無いものの風があり、風を利用した攻撃がどこでも起こる可能性がある。常に緊張感の抜けないステージ。
 今回ジャパンチームはU23の選手6人に宮澤崇史選手も加えジャパンチーム7人での参戦。キャプテンの宮澤崇史選手からの今日の作戦指示は7人中3人が重要な逃げに乗ること。各選手の役割を決めてスタートをした。


 レース前半からアタックの打ち合いにジャパンチームから交代に参加し逃げに乗っていく動きをした。逃げが決まったのは35km地点。ジャパンチームから小石選手、石橋選手、岡選手を含む脱げが決まった。集団から抜け出して少人数でブリッジをかける選手も多く最終的に25人ほどの勝ち逃げになった。メイングループは追い上げることなく終盤へ突入。先頭グループで小石選手が6位、岡選手が13位。自分は先頭から4分遅れのメイン集団でゴール。
 勝ったのはオランダナショナルチームのPiotr HAVIK。ラボバンク・デヴェロップメント(UCIコンチネンタルチーム)所属の選手。


 メイン集団内では常に宮澤選手の近くを走り指示を受けながら走った。こうした経験はとても貴重なので集団内での巧みな位置取りなど多くを吸収したい。第2ステージは山岳の厳しいステージ。前半からの逃げに加わり自分の役割を果たしたい。


 JCFレポート <VOLTA CYCLISTA VALENCIA>