現状を受け入れれば何をすればいいかが見えてくる。

 ステージレースを途中リタイアし悔しい気持ちでスペインからフランスへ戻り気持ちを切り替えて臨んだ10日の北フランスでの156kmのレース。


 良いイメージを自分の中で作り出し気持ちを高める工夫をしてレースに臨んだ。しかし、スタートして1時間で脚と頭に余裕が無くなり、ひたすら苦しいだけの時間が続き60km地点の上りで集団から千切れて1人になってしまい審判車からレース途中失格を言い渡されリタイア。集団から千切れる瞬間は我慢や耐えることでは乗り越えられないほどどうにもならなくてその一瞬を乗り切ることができずに集団から千切れてレースが終わった。


 最近、レースへ出てもまったく走れていない。前へ進めていなくて期限だけが迫る日々。自分自身が焦るなか「今日こそは」と思って臨んだレースだったがひたすら苦しいだけで何もできずにリタイアという結果には残念だ。


 自分自身がそれを認めたくなく現状を受け入れるということをしていなかったが、正直、今は調子が悪い。
 現状を冷静に受け入れ認めれば何がそうなっている原因で、現状を抜け出すためには何をすればいいかが見えてくる。悪い状態のときに良い状態のときと同じことをしようとしてもそれはできない。悪いときには悪いときなりのやり方がある。

 急がなくちゃいけないときでも、一番大事なのは急ぎに飲まれず自分を知って冷静に今何をすればいいかを常に見つけ出せることだと思う。急ぐとそれらが見えなくなる。そして1レースごとの結果が良くも悪くもそれにいちいち騒がないこと。過剰に反応せず一時の感情に揺らされないことって大切だろう。


 ヨーロッパでの残すレースもあと1レース。今年のヨーロッパ最終レースはスペイン開催のレース。また数日後に南フランスからスペインへ遠征します。ひとつ覚悟を持って。



 予想がつかない明日だけど、そこでも道を切り開いていきたい。