2014ジャパンカップ オープン

 ジャパンカップオープンクラスには2年ぶりの参戦、今回このレースで自分は優勝以外は価値なし。1位か1位じゃないかそれだけだ。このレースを勝って自分はもっと強い選手だということを証明したかった。


【レースレポート】
 どんな展開になっても確実に勝てるレース展開を考えていた。考えつくすべてのパターンとそのとき自分がどう動くかをイメージしてレーススタートを迎えた。間違いなくこの中でレース感と力は一番あるからうまくレースを組み立てれば自分が勝つレースだ。1周目から8人の逃げをつくり2周目に入る。2周目の古賀志林道の上りで先頭は4人に減る。他3人の選手に常に声をかけながら協調体制を整えて進めた。

   
photo:HIdeaki TAKAGI http://www.cyclowired.jp/news/node/149696
 先頭4人のまま3週目に入り集団とは約1分差、順調に進んでいたが古賀志林道の入り口で前輪がパンク。マヴィックカーから車輪を受け取り再スタートして後方メイン集団に復帰。集団にいたチームメイトの清水に「逃げを吸収してくれ」と頼みレースを振り出しに戻してもらった。その後4週目、5週目も何度かアタックして逃げをつくり理想の展開をつくった。


 最終6周回へは自分と高岡選手(イナーメ信濃山形)2人で先頭で突入。
   
photo:HIdeaki TAKAGI http://www.cyclowired.jp/news/node/149696
 最後の古賀志林道でペースを上げて高岡選手を振り切る。独走状態に持ち込もうとしたところで後ろからアタックしてフランス人のデリアック選手が追いついてきた。最高の展開だった。2人で頂上を越えて下りに入った。ゴールは一騎打ちになると思った。しかし最後の古賀志林道の下りで滑りコーナリングを失敗しスピードを殺してしまった。前で下りを攻めるデリアックと一気に差が広がり彼を独走状態にしてしまった。平坦区間に出てからも全開で追ったが追いつけなかった。
 デリアックはそのまま後方を寄せ付けずに独走でゴールへ入ってきて優勝し自分は後方から来た数人に追いつかれて8位でゴールした。


 下りのでひとつのミスさえなければゴール勝負はデリアックと一騎打ちになっていたに違いない。独走ではなくても一騎打ちにまで自分で展開しレースをつくった。優勝という結果は掴めていないからこのレースで何も証明できなかった。悔しさだけが残る。下りでのひとつのミスも選手としての実力か。


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 レース会場でのたくさんの応援ありがとうございました。