ツール・ド・おきなわ2014国際レース レポート

 このツール・ド・おきなわは今シーズンを締めくくる最終戦。10月に帰国してからこのレースに向けて充分に準備を進めてレースを迎えました。目標は最低でもUCIポイントを獲得できる8位、去年はラスト15kmの最後の勝負所、羽地ダムの登りで11人の先頭グループから脱落し優勝争いに加われなかった。今年はそこを先頭グループで乗り越えてその先にある本当の勝負をしてそれに勝つこと。それを目標としていた。チームの作戦は自分と清水選手をエースとして岡選手、内野選手、一丸選手の3人がサポートとして走ってくれた。


【レースレポート】
 スタート直後からアタックの打ち合いの末7km地点で17人の逃げが決まる。チームからは岡選手が入った。逃げにメンバーを乗せていないチームによる牽引を期待したが集団は沈静化。最初の海岸沿いの平坦区間で最大5分程の差がついた。有力チームほとんどが入った大人数のその逃げに自分も乗っておくべきだった。集団にも有力選手がまだ残っていたため集団から抜け出していく追走の動きに注意していたがそれも乗りそこねていまい後方集団に取りのこされて非常に悪い状況になってしまった。


 このままでは自分のレースが終わってしまう。そう思い自分の脚を使ってでも前を追い始めたのは100kmを過ぎてからでその時点ではもう遅かったと今になって反省している。15人前後のグループで前を追いたい選手たちとローテーションをして先頭集団とのタイム差を縮めてゆき50秒まで縮めたがそれからがなかなか縮まらない。途中に先頭グループと自分のいた第2グループのメンバーシャッフルがあったが自分のいたグループから先頭に追い付いて行った追撃には乗ることができなかった。
 20人ほどの先頭グループに追いつくことなくこのレースで勝負はできず第2集団でただゴールをしてレースを終えました。結果28位。


【レースを終えて】
 今回のレースでは反省点がいくつもある。
  ・7km地点で決まった逃げに乗れていないこと
  ・メイン集団からの追走に乗れていないこと

 この2つは力とかそういう問題ではなくてレースの走り方の問題だった。それも選手としての実力。後のことを考えすぎていてその一瞬に思い切った走りができなかったことを今回の失敗点として振り返っている。距離の長いロードレースでも勝負はいつも一瞬だからその一瞬を見極めて全開になれないといけないと改めて感じました。
 勝負はいつも一瞬だから、その一瞬を見極めアクセル全開できるかどうか。これはこれからの自分の課題です。


 チームメイトがアシストとして走ってくれてチャンスを貰ったのにそれをモノにできなかったことも悔しい。自分の選手としてのトータル的な実力不足でこんな結果になってしまったけど、チームメイトには感謝しています。


 シーズン最終レースを不完全燃焼にこんな終わり方をしてものすごく悔しい気持ちで今シーズンを終了します。来年は自分のイメージする強い選手になりたい。今は何よりもそう思う。来年に向けて準備を進めていきます。2014シーズンも1年間たくさんの応援、ご声援、サポートを本当にありがとうございました。多くの方に感謝しています。


 面手 利輝