来季に向けて。

ここ10日間ほどはオフ期間でした。生活の中に自転車がない生活は1年のうちこの冬の少しのオフ期間くらいだろう。張って硬くなったものをすべてを解いたようなオフ期間には溜まった疲労を抜くという目的もあるけれど重要なことがもうひとつ、気持ちのリセットというのがある。この期間だけは競技のことは一切考えないで過ごすのが自分のスタイル。シーズン中は常に何かに追われるように過ごしていたということをこのオフを通して再確認できた気がする。

何かに追われるように、または何かを追いかけるように。。。表現は一致しないかもしれないが僕の周りにいる同年代の選手たちも似たような感覚を持っているんじゃないかな。どうだろうか。きっとアスリートにはそれはつきものだと思う。常に変化を続けることが必要だから。



わりと地味に過ごした今年のオフには特に人に自慢できるようなことはしてない。伊豆諸島への1人旅を計画して伊豆大島までのジェット船に乗るために熱海港までスーツケースを転がして行ったが出発時間に遅刻してその日最終便のジェット船に乗りそこね伊豆諸島への旅行はそこで辞めて家に引き返した。笑 その行き詰り方がなんとも自分らしくてなんか呆れ笑いが出た。


結局、旅行には行かなかったけど家では何冊も本を読んで過ごした。1日これだけ多くの時間を読書に使ったのは世田谷区にある明治大学のスポーツ生寮で空回りする日々を送っていたときぶりだ。久しぶりに改めて本を読むことで得られるものが大きいことを実感した。ハッとした瞬間にこそ成長できるのだろう。読書の中にはそんな「気づき」がいくつもあり新しい目を持つことができた気がする。


そういった意味でも充実したオフを過ごせた。一昨日オフ明けをして10日ぶりくらいに自転車に乗ったら、全身の筋肉に疲れも張りもなくニュートラルな感覚があった。もちろん力と体力は一時的に弱っているけどこのオフで心身のリセットができて新しい「気づき」も得られて一新して来季に向けて準備していけそうだ。


   
   写真:http://f.hatena.ne.jp/omoteanchor/