欧州レース2戦目、GP D'ALBI レースレポート


今期フランスレース2戦目のこのレース。今回のレースでは最終的に先頭で帰ってくる勝ち逃げに必ず乗り、そこでの勝負をすることを必達目標としてレースに挑みました。
コースは1周11kmの起伏の激しいコースを12周する130km。上り区間で力の差がそのまま出るようなコース。有力選手が力で決める数人の先頭グループはスタート後30分もしないうちに形成されるだろうと予測していた。そこに乗れるか乗れないか、それが今日の最重要ポイント。その一瞬に備えてスタート前には入念にアップを行い準備をした。


予想通りだった。
全11周回あるうちの2周目にその重要な一瞬は早々に来た。距離にして1kmほどの上りを先頭で踏み倒し集団をバラバラにする勢いで抜け出しにかかる優勝候補の選手が後ろから迫ってくるのが見えた。1周目の平坦区間でフランス人選手2人と逃げていた自分は後方から追い上げてきた彼らと上り頂上でうまく合流することができた。平坦区間で抜け出してリードした状態で上りへ入ったことはここで良い方向へ働いた。


そのまま下りに入ってそのとき先頭はすでに15人ほどに減っていて、次の上りでさらにアタックした選手に続きそこから6人が抜け出していき自分は後ろに取り残されてしまった。一瞬だった。その一瞬が今日のレースで前に乗れるか、後ろに取り残されるかを分ける全神経を集中させて全開になるべき一瞬だった。


強調体制をとりゴールへ向けて逃げ切ろうとする先頭6人に追いつこうとフランス人選手に追走を協力してもらおうとしたり、自分で集団を引いたり抜け出して追ったり脚を使ってでも先頭をひたすら追い続けたがタイム差は縮まらなかった。内野選手や広瀬選手も追走に協力してくれる場面がありました。
先頭はそのまま逃げ切り自分は第2集団で11位でゴール。


先頭に乗り損ねて勝負に加われないレースをしたことが悔しい。2周目のあの一瞬に全神経を集中させて全開になれていれば乗れていたかもしれないという気がしてならない。もし...は無いけど。
前に乗れるか後ろに取り残されるかその2択。同じ力量でも先頭で勝負するレースをするか、勝負に加われない後ろのグループで走るかでは何もかもが違うから。


でも去年までの自分と今の自分は明らかに違うと実感できる。確実に力がついている。だから苦しい場面でもっと自分から動けるという自信を持ってレースをして良いと思った。そしたらきっと良いレースができるに違いない。去年できなかったことが今年にはできるはずだ。



Photo : Cloé Colinet