5月を終えて、、、今の自分の殻を破りたい。


5月は自分にとって余裕のない一ヶ月だったと振り返って思う。TOJに参戦しその直後にチェコへ移動しU23ワールドカップ戦『COURSE DE LA PAIX U23』へ代表選手として参戦させて頂いた。この半月の遠征期間を終えて昨夜チェコから日本へ帰国しました。
駆けるように過ごしてきた遠征期間を終えて、ようやく少し落ち着いて自分自身を見つめられる。自分の経験値の中で振り絞って今とこれからを考えてみたい。


TOJチェコでのネイションズカップも代表選手としてチャンスをもらい走らせてもらった。でも求められる結果を出せず、また、自分自信が目標とするレベルの走りができなかったことに焦りが積もった。気がついたらシーズン前半にはあれほど満ち溢れていた自信をもいつのまにか失っていることに気がついた。


それに気がついたのはチェコでのレース中で、それ以前は調子の良くない原因を身体のコンディションばかりに目を向けていたけれど、原因はそれだけじゃないと思う。身体の状態ももちろんだけれど、気持ちがどういう状態であるかが身体の極限域での戦いであるロードレースには大きく影響して走りをも左右するだろう。


知るほどに自転車レースは過酷なスポーツだけど、自分には競争を勝ち上がっていけると思うか。目標とすることを成し遂げられると思うか。自分の目指すところへと一歩一歩向かって行きやがて到達できると思うか。そういう問へ対してどれだけ疑いなく自分にはできると信じやれるかどうか。今の自分にはそういう信じ抜く強さが大事だと思った。


シーズン初めは今年はどんなレースができるかが未知数でレースに臨める。だから不安はなく楽しみな気持ちしかない。自分の中に壁も見えず限界すら感じなかった。しかしシーズン中盤になりレースをたくさん走ってくると無意識のうちに悟り、自分の能力に限界を感じてしまうことがある。レースを数走るうちに自分で少しずつ境界線のような壁を作ってしまっていることがあると思う。

自分で作った壁をなかなか越えられない。今の自分がきっとその状態にあると思ったのはチェコへの遠征中のこと。


きっとこの自らが作ってしまっているその壁に気がつき、それを打ち破れなかったらこの先圧倒的に成長することは難しいと思う。チェコでのレース後に浅田監督に言われたことは「自分で限界を作るな、発狂して乗り越えろ、海外の強い選手がどれだけクルってるかもっと知るべき。真の強い選手とはそういうクルってる選手だから」


その言葉を聞いてしばらく忘れかけていた感覚を思い出せた気がする。
ポイント獲得という責任感や重圧のように感じるプレッシャーと共に自転車に乗りレースを走ってきたが、それだけだと大事なものが欠けていてうまくいかない。原点であるもっとシンプルな感情に目を向けてやってみれば良いのかもしれない。そうすればまたうまくいく予感がする。今の自分を変えられそうだと感じた。


遠征続きで磨り減った心身を少し休めて身体のケアをして気持ちも充電したら、また再スタートしよう。遠征やレース活動でお世話になった監督やスタッフ方、応援くださる方々、支えてもらっている多くの人たちに感謝しながらこれから先も頑張っていきたい。

   
   
   チェコのレース前の1枚